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近藤健介の出塁率は王貞治・落合博満・バース級? 週刊セパ好成績&珍記録まとめ 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2020/09/29 08:00

近藤健介の出塁率は王貞治・落合博満・バース級? 週刊セパ好成績&珍記録まとめ<Number Web> photograph by Kyodo News

ほぼ2打席に1回は出塁する近藤健介。バットコントロール、選球眼ともに凄まじいレベルだ

1984年以前は現行と違う計算式だった

 しかし出塁率の記録は、1985年以降のものとなっている。日本プロ野球は1936年から行われているが、1984年以前の記録はカウントされない。

 1984年までNPBでは出塁率の計算式を

出塁率=(安打数+四死球)÷(打数+四死球)としていた。

 しかしMLBでは、

出塁率=(安打数+四死球)÷(打数+四死球+犠飛)だった。

 1985年からNPBはMLBと同じ計算式にしている。そのため、1984年以前の記録は含まれていない。1人あたりの犠飛数は多くてシーズン10程度であり、数字的には大きな影響はないが、記録の厳密性を考慮して計算式を変更した1985年以降の記録を掲載しているのだ。

王貞治の通算出塁率は驚異の.446!

 1984年以前の数字を今の計算式で計算して加えると、上位5傑はこうなる。

1王貞治(巨).532(1974)
2景浦將(タ).515(1937春)
3王貞治(巨).504(1973)
4王貞治(巨).495(1966)
5桝嘉一(名).493(1938春)
※タはタイガース(現阪神)、名は名古屋軍(現中日)

 NPB史上最多の868本塁打を打った王貞治は2390四球、うち敬遠も427、通算出塁率も.446と、いずれも2位以下を大きく引き離す破天荒な記録を持っている。

 打席数の少ない1リーグ時代のショートシーズンの記録を挟んで5位までに3回も王が顔を出す。計算式改訂後1位の1986年の落合は6位に過ぎない。

 近藤健介が本当に挑むべきは王貞治の記録だろう。

 出塁率上位には、ホームランバッターが名を連ねる。本塁打を恐れて投手が歩かせることが多いのだ。しかし近藤健介は通算でも31本塁打。純粋に選球眼だけで出塁しているのがすごいところだ。

 今季は厳しいだろうが、近藤はフルシーズンでは王貞治しか記録していない出塁率5割を目指してはどうか。

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