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近藤健介の出塁率は王貞治・落合博満・バース級? 週刊セパ好成績&珍記録まとめ
posted2020/09/29 08:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
観客動員の上限が緩和されたが、一部球団はその上限フルではお客を入れていない。慎重姿勢も目立っている。
【今週の“ぴかイチ選手” 日本ハム 近藤健介】
日本ハムの近藤健介の通算打率は.307、まだ2800打席ほどだからNPBの公式サイトに載らないが、もう4年もすれば通算打率でランクインするだろう。
そして通算出塁率は.411、これもすごい記録だ。
171cmと小柄ながら、近藤はシュアな打撃で売り出した。2017年には100打席以上のシーズン打率としてはNPB史上最高の打率.413をマークしている。彼の打率がなかなか下がらないのは、四球をたくさん選ぶからだ。四球が多いから安打数が増えても打数はそれほど増えないのだ。
とりわけ今季の近藤は選球眼に磨きがかかっている。
<パ・リーグの出塁率5傑>
1 近藤健介(日).470
2 吉田正尚(オ).457
3 柳田悠岐(ソ).445
4 西川遥輝(日).431
5 浅村栄斗(楽).406
オリックスの吉田正やソフトバンクの柳田も屈指の選球眼だが、近藤はその上を行っている。セ・リーグの出塁率1位がヤクルト、村上宗隆の.443だから、近藤のすごさがわかってもらえるだろう。
歴代高出塁率に連なる落合の名前
一部メディアは近藤がNPBのシーズン出塁率記録を破る可能性があると報じた。
<NPB公式の出塁率5傑/()は年度>
1落合博満(ロ).487 (1986)
2落合博満(ロ).4806 (1985)
3バース(神).4805 (1986)
4落合博満(中).4728 (1991)
5小笠原道大(日).4725 (2003)
落合の名前がたくさん出てくる。今季の近藤は史上6位相当、まだ34試合残っているから、1位を狙うことは可能だ。