永里優季の名言
FWとして鋭さをなくす怖さがあったから、あえて他人に甘えなかった。
永里優季(サッカー)
2011年に世界一となったなでしこジャパン。キャプテン澤穂希の後を継いだ宮間あや、経験豊富な岩清水梓、そして永里らを中心に臨んだロンドン五輪では銀メダルと、まさに“盤石のチーム”だった。しかし、永里は言う。「私たちは、勝ってしまったんです」。このまま普通にやっていたら勝てなくなる――五輪後にはそんな感触すらあったと回顧するように、国民の期待が膨らむ裏で「自分たちは決して強くない」ともがいていた。それでも選手たちそれぞれの場所で足を止めなかった理由は「なでしこ」という拠り所があったからだ。永里は浮いた存在だと報道されることもあったが、そんな彼女を受け入れたのは宮間らの優しさであり、絆だった。自分の成長はいずれ仲間のため、女子サッカー界のためになる。そう信じる永里は、また新しいフィールド<男子サッカー>での挑戦を始めるようだ。
Number968・969号(2018/12/20)
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