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ナイキ厚底「1強」に待った。
五輪延期で激化、シューズ開発競争。 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAP/AFLO

posted2020/07/05 11:30

ナイキ厚底「1強」に待った。五輪延期で激化、シューズ開発競争。<Number Web> photograph by AP/AFLO

3月に発売されたナイキの「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」。靴底39.5mmのシューズは議論を巻き起こした。

「発売から4カ月以上経過していること」が条件。

 2020年の東京五輪においても、ナイキが主流となることは揺るがないと見る向きも強かった。

 ワールドアスレティックスの規約には、「発売から4カ月以上経過していること」が使用にあたっての条件とされたし、本来なら、これまで見てきた製品の中には間に合わなかったものもあったかもしれない。

 ただ、1年延期になったことにより、6月あるいは7月の発売でも、東京五輪に間に合うことになった。

 カーボンプレートという発想を参考にしつつ、それぞれに開発し、それぞれの路線から製品を送り出した。

 まだ実戦でその性能を証明することはできないが、かつて「高速水着」が誕生したあと、各メーカーから新製品が出て、一時期、タイムを押し上げた経緯もある。

 ランナーにとって、負担がより少なく、より好タイムを目指せるのはどのシューズなのか。勢力図はどうなっていくのか。

 東京五輪へ向けて、メーカー間の準備、競争が続いていく。

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