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メッシ&ネイマール出場せずとも、
南米2強の東京五輪世代は超強烈。 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byREUTERS/AFLO

posted2020/02/19 08:00

メッシ&ネイマール出場せずとも、南米2強の東京五輪世代は超強烈。<Number Web> photograph by REUTERS/AFLO

南米予選を勝ち上がったアルゼンチンとブラジル。森保ジャパンにとって大きな壁になるのは間違いなさそうだ。

中盤と前線に逸材揃いのブラジル。

 一方、ブラジルのこの大会での主なフォーメーションは、4-3-3。昨年6月のトゥーロン国際大会と10月のブラジル国内での親善マッチでU-22日本代表と対戦したときからレギュラー数人を入れ変えた。

 ブルーノ・ギマラエス(22、リヨン)、マテウス・エンリケ(22、グレミオ)の両ボランチが攻守に貢献し、快足ウイングのパウリーニョ(19、レバークーゼン)がチャンスを作り、CFマテウス・クーニャ(20、RBライプツィヒ)が強さ、うまさ、抜け目なさを発揮する(5得点で大会得点王)。控えには、今年1月にレアル・マドリー入団が決まった大型ストライカー、レイニエール(18)もいる。

 ただし、最終ラインの守備でミスが多く、しばしばピンチを招いていた。

 ファーストステージ初戦でペルーに辛勝した後、マテウス・クーニャらの得点でウルグアイに快勝して波に乗り、4戦全勝の首位で勝ち上がる。

 しかし、ファイナルステージでは疲労が蓄積してスピードと運動量が低下し、コロンビア、ウルグアイと引き分け。最終戦でアルゼンチンを3-0で倒し、何とか2位に滑り込んだ。

日本に勝ったコロンビアも及ばず。

 ウルグアイは、ボランチのフェデリコ・バルベルデ(21、レアル・マドリー)、ロドリゴ・ベンタンクール(22、ユベントス)ら中心となるはずの選手を所属クラブから供出してもらえなかったのが響き、違いを作れる選手が少なかった。

 ファイナルステージ初戦でアルゼンチンに完敗し、続くブラジル戦では先制しながらGKの痛恨のミス(シュートを止めた後、ボールを拾い損なってゴールへ入れてしまった)で引き分けたのが響いた。

 コロンビアは、昨年11月にベストメンバーのU-22日本代表を2-0で下したチームに数人を補強して臨み、しかも地の利があったのだが、技術、フィジカル、創造性、球際の強さなどすべての面でアルゼンチンとブラジルに及ばなかった。

 それでは、東京五輪に出場するアルゼンチン、ブラジルはどのような陣容になるのか。

【次ページ】 コパ・アメリカとの兼ね合いが。

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