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メッシ&ネイマール出場せずとも、
南米2強の東京五輪世代は超強烈。 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2020/02/19 08:00

メッシ&ネイマール出場せずとも、南米2強の東京五輪世代は超強烈。<Number Web> photograph by REUTERS/AFLO

南米予選を勝ち上がったアルゼンチンとブラジル。森保ジャパンにとって大きな壁になるのは間違いなさそうだ。

コパ・アメリカとの兼ね合いが。

 東京五輪の男子サッカー競技は7月22日から8月8日まで行なわれるが、その少し前、6月12日から7月12日までアルゼンチンとコロンビアで南米選手権(コパ・アメリカ)が開催される。

 選手の所属クラブはいずれの大会にも選手を供出する義務はないが、実際にはどちらか片方であれば出場を容認することが多い。

 アルゼンチンはコパ・アメリカの共同開催国であり、クラブ側も通常はそれを考慮するから、ほぼベストメンバーで臨むのではないか。

 となれば、五輪世代だがすでにA代表でもレギュラーのCFラウタロ・マルティネス(22、インテル)などはコパ・アメリカに出場しそうで、東京五輪には参加しないだろう。

 しかし、A代表歴があってもレギュラーではないDFフアン・フォイト(22、トッテナム)などは東京五輪に回る可能性が高い。

メッシ、ネイマールらは来なさそう。

 オーバーエージ枠の選手を予測するのは難しいが、A代表のレギュラークラスはコパ・アメリカに出場するはずだから、呼べるのはA代表の控えクラスかすでに代表を引退したベテランか。

 そのため日本のファンが東京五輪でリオネル・メッシ(バルセロナ)、セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)らスーパースターを目にできる可能性は極めて低い。

 一方、ブラジルはコパ・アメリカの開催国ではないし、2019年の自国開催の大会で優勝しているから、アルゼンチンほど優勝にこだわる必要はない。

 エースのネイマール(パリ・サンジェルマン)は「コパ・アメリカと東京五輪の両方に出たい」と語っているが、これはクラブが認めそうにない。彼は2016年にコパ・アメリカ出場を辞退してリオ五輪に出て優勝しており、今回はコパ・アメリカを優先することになりそうだ。

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