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ホッケー日本代表を支える“縁の下”。
損保ジャパン日本興亜がチームと歩んだ2年間。

posted2020/01/31 11:00

 
ホッケー日本代表を支える“縁の下”。損保ジャパン日本興亜がチームと歩んだ2年間。<Number Web> photograph by sompo japan

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別府響(文藝春秋)

別府響(文藝春秋)Hibiki Beppu

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 ホッケー女子日本代表「さくらジャパン」が躍進を続けている。

 2018年のアジア大会で難敵・インドを破って金メダルを獲得すると、昨夏に行われたテストマッチでは世界ランキング1位のオランダと接戦を演じ、リオ五輪金メダルのイギリスを破ってみせた。その後、8月に行われた東京五輪のテストイベントでは世界ランキング2位のオーストラリアと引き分け、決勝でインドに敗れたものの、準優勝に食い込んでいる。

 活躍のひとつの要因として挙げられるのが、代表チームの支援体制の強化だ。'16年のリオ五輪の頃までは、スポンサー集めに苦労し、遠征費の一部選手負担もあった。さらに遡れば、合宿の場所が廃校で、パソコン室の床で寝たこともあったという。

 そんな環境と比べると、「今回が一番充実した環境で活動できています」と選手も語るように、トレーニングに集中できる環境が作られたことで、チームが大きな進化を遂げることができたのだ。

なぜホッケー支援、との声もあった。

「東京五輪まで1年を切ったということもあって、メディアでも代表が取り上げられる機会も多くなっているように感じます。もちろん我々も一定の協力はさせてもらっていますけど、やはり一番は大舞台に向けてチームが活躍してくれていることが大きいと思います」

 そう語るのは、ホッケー協会のダイヤモンドスポンサーである損害保険ジャパン日本興亜株式会社の広報部で課長を務める渋谷洋一だ。

「2017年の10月から支援をはじめて、丸2年が経過しました。ホッケーという競技自体は知っていましたけど、最初の段階ではどんなチームがあるのかも分からない。ほとんどの人が試合自体を見たこともないわけで、社内外も含めて本当に盛り上げられるのかという不安はありました」

 日本ではまだまだマイナーの域を出ない競技だけに、当初は社内でも『なんでホッケー支援なのか』という疑問の声も出たのだと言う。

「そういう状況もありましたから、まずはホッケーという競技の存在を知ってもらうための取り組みをできるだけやろうと考えました。テレビCMを通してホッケーを応援しているということを周知したり、新聞、雑誌、SNSなどに広告を出したり。そういう取り組みを通して、まずはホッケー自体の認知をあげるための支援をスタートしたんです」

【次ページ】 研修施設を合宿に使ってもらったことも。

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