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横浜・田渡凌を直撃インタビュー。
テラスハウス出演とバスケの関係は? 

text by

石川歩

石川歩Ayumi Ishikawa

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photograph byShiro Miyake

posted2019/12/27 20:00

横浜・田渡凌を直撃インタビュー。テラスハウス出演とバスケの関係は?<Number Web> photograph by Shiro Miyake

入団3シーズン目の今季キャプテンに就任した田渡凌。インタビューは12月17日の練習後に行われた。

「TAWATARI PROJECT」という社会貢献活動。

 もう1つ、田渡がアメリカ留学時に影響を受けたことがある。

 田渡はアメリカで、身体障がいや知的障がいの子どもたちを訪問してバスケで交流する文化を目の当たりにし、アスリートが行う社会貢献活動の大切さを実感していたという。

 自分も行動したい思いが高まっていた田渡は、今年のシーズンオフから準備をはじめ、7月に「TAWATARI PROJECT」という活動をスタートした。

 これは、障がい者施設、老人ホームなどを訪問する活動や、プロジェクトに賛同する選手、タレントによるイベントの開催、試合を見られない環境にいる人たちをホームゲームに招待する活動で、田渡が企画から準備まで行っている。

「言葉では表現できないくらいうれしかった」

 8月には、知的障がい者のバスケチームと一緒に、キックオフチャリティイベントを開催した。ホームゲーム招待は開幕戦から実施し、その後も定期的に行っている。また、リーグが中断した11月末には、田渡自身が施設を訪問している。

「アスリートは発信力があるからこそ、率先して活動するのが当たり前であってほしいんです。だから、横浜のチームメイトがイベントに参加してくれて、『こういう活動は大切だと思う。次も絶対に呼んでほしい』と言ってくれたとき、もう、言葉では表現できないくらいめちゃくちゃうれしかった。

 テラスハウスで有名になったから僕のプロジェクトも知ってもらいたい、という気持ちはないです。きちんとしたことをしていれば、人は気がついてくれると思う。僕は、本気で考えている人たちは、本気の人の行動を見ていると信じています」

 とはいえ、こういったBリーガーのコート外の活動は、メディアでは取り上げられないこともある。バスケ選手の社会貢献活動の可能性について認知が広がるのも、田渡のテラスハウス出演がもたらした1つのプラスの効果だろう。

【次ページ】 田渡凌の、恋愛観。

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