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横浜・田渡凌を直撃インタビュー。
テラスハウス出演とバスケの関係は?
posted2019/12/27 20:00
text by
石川歩Ayumi Ishikawa
photograph by
Shiro Miyake
田渡凌がいま、モテている。
横浜ビー・コルセアーズに所属する田渡は、Netflixで配信され、フジテレビで放送中のリアリティ番組『テラスハウス』に、10月8日配信の回から出演している。
初出演から約2カ月半の間に、田渡のInstagramフォロワーは7099から6万以上と約8.6倍に増えた。
チームの広報によると、試合会場にはそれまで少なかった10~20代の客層が増え、SNSでも田渡を見たくてバスケを初観戦したという反応が多く見られるようになり、田渡と共にチームの知名度が上がっているのを実感しているという。
12月15日のホームゲームでは、試合終了後に選手が観客を見送るファンサービスが行われ、田渡を一目見ようと、多くのファンがロビーを埋め尽くした。試合会場には5,012人の観客が詰めかけ、クラブとして2番目の入場者数を記録したが、この記録の背景にはそうした田渡への注目もあっただろう。
賛否両論があることは分かっていた。
横浜はBリーグ開幕から3シーズン連続で、残留争いをしている。
今季はメンバーを入れ替え、平均84.2失点と、昨季リーグワーストだったディフェンス面を強化し、田渡をキャプテンに据えて再スタートを切った。そんなシーズンの開幕直後に発表された田渡のテラスハウス入居に、SNSでは賛否両論が飛び交った。
「シーズン中に出演することで、こういう反応があることは分かっていました」
と話す田渡は、批判の声をこう捉えている。
「僕は、プレッシャーは人から感じるものではなく、自分でかけるものだと考えています。こうして注目を浴びるようになったことで、自分へのプレッシャーをより強くかけられるようになりました。
たくさんの人に注目されるなかで活躍できなかったり、僕がキャプテンになったのに昨シーズンと変わらない成績しか残せなかったりしたら、僕はその程度のレベルの選手になってしまう。そうならないように、もっとしっかりプレーをしないといけない」