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2009年ドラフトの今を検証<楽天編>。
即戦力重視で苦戦、外れ1位の難しさ。
 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byKyodo News

posted2019/10/09 18:00

2009年ドラフトの今を検証<楽天編>。即戦力重視で苦戦、外れ1位の難しさ。<Number Web> photograph by Kyodo News

2009年ドラフト1位で入団した戸村健次(22番)。今季の一軍登板数は6試合だった。

戦力になりきれなかった戸村、西田。

 1位戸村はまだ現役だ。'15年に37試合に登板して7勝11敗、防御率3.84を挙げているのが今のところの最高成績だ。

 2位西田は23歳だった'14年に131試合に出場して93安打を放ち、7本塁打、41打点を挙げている。こういう成績を挙げる若手は普通、翌年にブレークするのだが、キャンプ中の故障が災いして出遅れ、出場数が半減した。'18年にソフトバンクに移籍。'19年は1安打にとどまっている。

 そのほか、高校生捕手と社会人の投手を2人指名した。

CS進出に貢献した社会人投手。

 下位指名の社会人の投手、という部分に注目すると、'15年以降に結果が出始めているのがわかる。石橋良太('15年5位)、森原康平('16年5位)、高梨雄平('16年9位)、弓削隼人('18年4位)。いずれも今季の3位躍進に貢献した選手ばかりである。

 この'09年、そして'10〜'14年の間も、楽天の「下位指名の社会人投手」で活躍した選手はいない。だが、他球団を見ると増井浩俊('09年日本ハム5位)、海田智行('11年オリックス4位)、嘉弥真新也('11年ソフトバンク5位)、田原誠次('11年巨人7位)、高橋朋己('12年西武4位)、公文克彦('12年巨人4位)、三上朋也('13年DeNA4位)など、相応の結果が出ている。

 このあたりの他球団の指名がヒントになったのだろう。

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