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ドラフトくじ運はパが強い説は本当?
過去11年のドラ1抽選を調べてみた。

posted2019/10/10 11:15

 
ドラフトくじ運はパが強い説は本当?過去11年のドラ1抽選を調べてみた。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

昨年のドラフトの目玉となった根尾昂、藤原恭大(当時大阪桐蔭)は競合の結果、それぞれ中日とロッテに入団した。

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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Hideki Sugiyama

 そろそろドラフト会議の話題が出るようになった。今年は佐々木朗希(大船渡)、奥川恭伸(星稜)と2人の高校生が注目の的になりそうだ。2人ともプロ志望届を出した。

 現在のドラフト制度では1位指名選手だけが各球団の入札となっている。2位以下は下位球団から指名するウエーバー制だ。

 毎年、1位指名が重複した選手は「くじ引き」で交渉権を得る球団が決まる。ドラフト制度は様々に変化したが、「くじ引き」は1965年の導入年から行われていた。

 ドラフトといえば「くじ引き」という印象も強いが、これは日本だけの風景だ。

 MLBのドラフトは完全ウエーバー制で、前年の下位球団から順番に選手を指名していく。先に指名した球団に交渉権があるから、「くじ引き」はありえない。そもそも「会議」といっても日本のように12球団代表が一堂に会するのではなくオンライン会議だから、くじなど引けない。

「くじ運」を高めるためにお参り。

「くじ引き」は、「運」で決まる。人智ではどうしようもないはずだが、日本では「くじ運」を高めるために球団幹部が揃って神社にお参りに行ったり、「くじ運」が強い人をわざわざ連れてきたりする。

 評論家の中にも「パ・リーグばっかり当たりくじを引き当てる」と、なにか裏でもあるかのような言い方をする人もいるが、本当にそうなのか、調べてみた。

 現在のように、高校、大学、社会人の区別なく一括で選手を指名するようになったのは2008年からだ。それ以降、昨年まで11回のドラフトでの1位指名が重複した際のくじ引きの勝敗である。ハズレ1位以降でのくじ引き結果も含むが、ハズレ1位以降で単独指名になった結果は含まない。

【次ページ】 近年で最も強運・不運なのは……。

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