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<スコットランドのレジェンドが語る>
グレイグ・レイドロー「難しいプールAを突破するカギ」

posted2019/09/21 15:00

 
<スコットランドのレジェンドが語る>グレイグ・レイドロー「難しいプールAを突破するカギ」<Number Web> photograph by Getty Images

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アリスター・レイド

アリスター・レイドAlasdair Reid

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前回大会、高精度のキックを連発し日本代表を粉砕した熟練の司令塔がW杯の舞台に戻ってきた。プールA最終戦のキーマンは、何を見据えるのか。(Number986号掲載)

 2016年6月25日の味の素スタジアム。後半開始早々、スコットランドは、明らかに東京の暑さとジャパンの猛攻に苦しんでいた。

 前半19分、茂野海人の“ワンダートライ”にしてやられ、田村優のペナルティゴールによって9-16とリードを許した。スコットランドから9000km離れたアウェーの地に乗り込んだ選手たちにとって、この夏の試合は、不本意な結果となる雰囲気が漂っていた。

 スコットランドは、試合の流れを変える何かを必要としていた。そしてこの時、ベンチには、試合の流れを変えられる選手が控えていた。

 グレイグ・レイドローである。

 彼は派手なプレーをする選手ではないが、与えられた仕事を確実にこなす術を熟知している。先発のヘンリー・ピルゴスに代わってスクラムハーフのポジションに入ると、試合の流れは明らかに好転し始めた。

 スコットランドは明確な意図を持ち、オープンプレーでの陣形を整え、試合を支配する。レイドローは4本のペナルティゴールを決め、試合は21-16でスコットランドの逆転勝利となった。

 この試合の9カ月前、キャプテンのレイドローはグロスターの地で、W杯初戦の日本戦に先発。そこでも高精度のキックで20得点を挙げ、45-10でスコットランドを勝利に導いた。キングスホルム・スタジアムは当時の所属クラブ、グロスター・ラグビーの本拠地であり、スコットランドを牽引して挙げた勝利は特別なものだった。この試合で80分間フル出場し、チームに不可欠な存在であることを見せつけたのだ。

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