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エジル、メンディ、フレッジ……。
戦力外がチラつく瀬戸際の男たち。
posted2019/08/21 19:30
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph by
Uniphoto Press
マンチェスター・シティはウェストハムを5-0で叩きのめした。リバプールに1-4の敗北を喫したとはいえ、チャンピオンシップ(2部)から昇格したノリッチは縦に速く、勝負を捨てない好チームだった。そして、マンチェスター・ユナイテッドはハイプレスとロングカウンターによりチェルシーに4-0の快勝を収めている。さぁ、プレミアリーグの新シーズンがいよいよ開幕した。
しかし、喜んでばかりもいられない。去就が微妙で、パフォーマンスしだいでは早々と、遅くとも来年1月には戦力外を通告される選手たちがいる。
アーセナルのウナイ・エメリ監督は、「イングランドの移籍市場は8日で閉じられたが、他国はまだ開いている。8月下旬から9月初旬にかけて数人の選手が出ていくだろう」と語っていた。最有力候補は責任転嫁を繰り返すシュコドゥラン・ムスタフィだが、メスト・エジルの立場も非常に危うい。攻→守の切り替えが鈍く、インテンシティにも不安がある。前線からのハードワークに重きを置くエメリのゲームプランには適していない。
「ジョー・ウィロックには数多くのチャンスが」
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この夏、アーセナルはレアル・マドリーからダニ・セバジョスを獲得し、エメリ監督は「ジョー・ウィロックには数多くのチャンスが訪れる」と語った。エジルとアーセナルの関係が終焉に近づきつつあることの証明である。
2012年12月19日、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督(当時)は、有望な若手の契約更新に相好を崩し、明るい未来に夢を馳せていた。名伯楽の前に並んでいたのは、アーロン・ラムジー、カール・ジェンキンソン、アレックス・オクスレイド・チェンバレン、キーラン・ギブス、ジャック・ウィルシャー。いずれも英国系で、彼らを軸とする数年後のアーセナルはヨーロッパを制するに違いない──という、それはそれは大きな期待に満ちあふれていた。