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瀬戸大也が世界水泳で証明したもの。
リオ五輪の「銅」から始まった進化。 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byHiroyuki Nakamura

posted2019/08/04 18:00

瀬戸大也が世界水泳で証明したもの。リオ五輪の「銅」から始まった進化。<Number Web> photograph by Hiroyuki Nakamura

200m個人メドレーに加え、400m個人メドレーでも金メダルを獲得。通算4個で日本競泳史上最多となった。

リオ五輪で感じた「努力」の差。

 だが、壁にあたった。それは2016年のリオデジャネイロ五輪だった。400m個人メドレーで銅メダルを獲得したが、目標としていたのは金メダルだった。かなわなかった理由を、こう分析した。

「足りなかったのは、努力ですね」

 初めてのオリンピックで各国の選手たちを目の当たりにして、そう思わずにいられなかった。

「表彰台に上がった選手たちの表情をたくさん見ました。勝った人の笑顔、負けた人の不満そうな顔、いろいろあったけれど、どれも、本気だからこそこの表情だと感じられた。そのとき、『あ、そうだ、本気で夢を追いかけてきたから、それも4年間をかけて、ずっと努力してきたからなんだ』と気づいた」

トレーニングにも現れた変化。

 2017年のシーズンは「社会人1年目の年だったのでしっかりと自分に集中できていなかったところがあったので」と話したように反省を生かしきれなかったが、2020年への視線は揺らがずにいた。

 2018年、「自分の土台を固める」とテーマを掲げ、すべてのレースで前半から積極的に入ると決めた。

「(調子が悪いときでも)びびらずに入りました。自分の思ったことをぶらさずにやれましたね」

 先を見越しての長期的な戦略だった。そのためのトレーニングも実践してきた。

 ウェイトトレーニングでは、漫然と体全体を大きくするのではなく、泳ぐのに適したメニューに取り組み、ランニングも行うようになった。さらにボクササイズなど、他の選手がやらないような練習も取り入れた。そんな積み重ねがあっての世界選手権だった。

【次ページ】 東京五輪こそ、金メダルを。

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