オリンピックへの道BACK NUMBER
瀬戸大也が世界水泳で証明したもの。
リオ五輪の「銅」から始まった進化。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byHiroyuki Nakamura
posted2019/08/04 18:00
200m個人メドレーに加え、400m個人メドレーでも金メダルを獲得。通算4個で日本競泳史上最多となった。
東京五輪こそ、金メダルを。
リオで努力が足りなかったと感じたのが原点だ。ただそれを実行できるかどうかは、また別の話だ。瀬戸は努力がおざなりにならなかった理由を、こう語っている。
「しっかりトレーニングできたら、間違いなく負けないなと思うんです。負けたくないですし」
かつては好きではなかった「コツコツやること」を実践できたのは、瀬戸のハートにほかならない。2つの金メダルを手にした今、覚悟はさらに固まっている。
「ここからの1年間は、人生で最大の山場になります。嫌になるくらいトレーニングすれば、かなえられると思っています」
かなえたいこと、それは東京五輪での金メダルにほかならない。
しっかりと青写真を描き、そのもとで積み重ねることが結果につながると実感した強みとともに、大舞台を見据える。