オリンピックへの道BACK NUMBER
日本人初のジャンプW杯総合優勝。
小林陵侑は「他の惑星の人間だ」
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2019/03/17 11:30

3月14日の大会では、2本の140m超えを記録した小林陵侑。高梨沙羅も「天才だと思う」と舌を巻く。
3/3 ページ目
この記事を1ページ目から読む
今や、ジャンプ界の顔。
ただ、助走姿勢の修正はヨーロッパの選手を参考にしたように、小林独自の技術というわけではない。にもかかわらず、小林が抜きん出た強さを見せたのは、身体能力の高さが生きているからかもしれない。
ヨーロッパの強豪国も、その実力を認めて、強さを解明すべく、研究を進めていると言われる。
2022年の北京五輪までは、まだ時間がある。その間にまた、動きはあるだろうし、新たな選手の台頭あるいは実力者の巻き返しもあるだろう。
ADVERTISEMENT
それでも、これからも小林はジャンプ界の中心にいる一人になる。
技術と結果を残して得た総合優勝に、「オリンピックよりでかいかもしれない」と本人も喜ぶが、まだ22歳。オリンピックでの優勝の味と是非比較してもらいたいものだ。
