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森保Jの新たな挑戦を告げるリスト。
13人もの入れ替えがなぜ可能に?
 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byAsami Enomoto/JMPA

posted2019/03/15 11:50

森保Jの新たな挑戦を告げるリスト。13人もの入れ替えがなぜ可能に?<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

久々の代表招集となった香川真司。ロシアW杯ベルギー戦以来となる雄姿を見られるか。

吉田の代わりに昌子を呼んだ意味。

 日本人選手は今、海を渡って様々な国でプレーしています。イングランド、スペイン、ドイツ、トルコ……多くの選手が激しいレギュラー争いに身を置いています。

 代表活動でチームを離れて長距離移動や時差の調整を強いられると、その争いにも影響を及ぼす可能性があります。所属クラブでの成果は、代表に結びつきます。「主要メンバーは常に呼ぶ」というスタンスが、見直しの時期に来ているのは確かでした。

 今回、吉田の代わりにロシアワールドカップで評価を上げ、トゥールーズに移籍してコンスタントに出場している昌子源を招集しました。彼が吉田不在時のディフェンスリーダーを担えば、選手層は厚くなります。そうすることで選手の事情やコンディションを見極めながら、大枠のなかから招集メンバーを決めることができます。コアメンバーのローテーション化が、森保監督の狙いではないでしょうか。

コパ・アメリカの存在も要因。

 大幅な入れ替えに踏み切れたもう1つの大きな要因に、6月にブラジルで開催されるコパ・アメリカは外せません。日本は招待国として1999年以来、20年ぶりに参加します。グループリーグではチリ、ウルグアイ、エクアドルと対戦します。3位までグループリーグ突破の可能性があり、ここで決勝トーナメントに進出できれば大きな経験値を得ることになります。

 問題は、メンバー構成です。ベストメンバーで臨めればそれに越したことはありませんが、日本が所属するAFC(アジアサッカー連盟)主催の大会ではないため、選手を強制的に招集できません。クラブの許可がないと、招集できないのです。大迫のブレーメンは、既に招集拒否の意向を表明しています。こういったケースが他にも出てくることは十分に予想されます。

 選考の幅を広げておく意味もあってか、森保体制になって初めて香川真司、宇佐美貴史のロシアワールドカップ出場組が招集されました。元々、構想の大枠に入っていたと思われますが、中島翔哉、南野拓実、堂安律の台頭によって見合わせたような状態が続いていました。香川は重鎮の雰囲気こそありますが、まだ30歳。伸びしろはまだまだあるでしょう。

 香川に関しては、気になるニュースもありました。所属するベシクタシュのフィクレット・オルマン会長が来日してJFA(日本サッカー協会)を表敬訪問し、完全移籍に成功した場合はコパ・アメリカの招集要請に対して応じる姿勢を見せたことです。

【次ページ】 鎌田招集と長友、酒井に代わるSB。

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