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<ロシアW杯躍進への起用法>本田圭佑を活かすためのハリルへの提言。
text by

北條聡Satoshi Hojo
photograph byTsutomu Takasu
posted2018/03/22 06:00

今でも日本有数の実力者であるのは間違いない。
ならば、ハリルジャパンにおいて本田圭佑をどう使えば、ロシアでの勝利に近づけるのか。
これまで右ウイングでの起用にこだわり続け、11月の欧州遠征ではメンバーからも外したハリルホジッチ監督へ、秘策を提案する。
ならば、ハリルジャパンにおいて本田圭佑をどう使えば、ロシアでの勝利に近づけるのか。
これまで右ウイングでの起用にこだわり続け、11月の欧州遠征ではメンバーからも外したハリルホジッチ監督へ、秘策を提案する。
プレス・アンド・ラッシュ(奪取と速攻)一辺倒のハリルジャパンに本田圭佑の居場所はあるのか。
ここ数年、使いどころの難しい選手として考えられてきた節がある。ヴァイッド・ハリルホジッチはもとより、前任者のハビエル・アギーレも、ほぼ一貫して「右翼」に据えてきた。
現代のウイングと言えば、ダイナミックな上下動で攻守にコミットするポジションだ。縦に抜ける突破力はもとより、豊富な運動量も求められる。水準以上のスピードを伴った走力が生命線と言ってもいい。
ごくまれに攻撃専門のウイングもいるが、そういうチームはたいてい敵陣で攻めっぱなしである。しかし、攻めてばかりはいられない日本代表にとって、それこそ馬車馬のように働くウイングの存在は必須だろう。
少なくとも、ハリルジャパンではそうだ。そんなポジションで本田を使う「理と利」があるのかどうか。違和感満載。ミスキャストに思えて仕方がない。
いや、ハリルホジッチも薄々気づいていたはずだ。だから、右ウイングでの起用がめっきり少なくなったのだと思う。ただ、本田の行く先はベンチだった。
困ったときの切り札と言えば聞こえはいいが、右ウイング以外に使いどころがなければ堂々めぐりである。本田の持ち味を使い切る手立てが、ほかにあるはずだ。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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