Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER

<ジョーカーの困惑>大久保嘉人「すべてが中途半端だった」 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

PROFILE

photograph byMutsu Kawamori

posted2014/07/02 06:00

<ジョーカーの困惑>大久保嘉人「すべてが中途半端だった」<Number Web> photograph by Mutsu Kawamori
 FWの切り札として招集され、本大会では全試合に出場した。
 前線で体を張りながら感じていた、チームに対する違和感とは――。

 コロンビア戦後、大久保嘉人の声が寂しそうに震えた。同時にかすかな怒りもにじみ出ていた。

「日本がポゼッションをやろうとして、スカッとする試合はこの4年間で1回もなかったと思う。外から見ていても、中から見ていても。そこがもったいないな……って」

 大久保にとって2度目のW杯は、まずは監督に力を認めさせる作業からスタートした。大会直前に招集されたからだ。それでも準備期間に辛抱強く持ち味を見せ続け、コートジボワール戦で途中出場すると、ギリシャ戦に2列目の右サイドで先発。そしてコロンビア戦ではついに1トップの座を勝ち取った。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 2043文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

#大久保嘉人

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ