【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER
相撲の五輪期間中の特別興行は、
世界へのビジネスチャンスになる!
text by
池田純Jun Ikeda
photograph byKyodo News
posted2018/09/17 09:00
東京五輪は日本に来た外国人に、相撲の魅力をアピールする絶好の機会となる。
各競技、リーグ戦に求めたい努力。
また、五輪後にはスポーツ全体に“氷河期”が訪れると言われていますが、そこで重要なのは国内リーグ。五輪で興味・関心をもったライトなファンの受け皿となるのはJリーグやプロ野球をはじめ、BリーグやTリーグと各競技のリーグになります。
五輪で生まれた流れを一過性のものにせず、ブームを継続させるためにも国内リーグが五輪の機会にやるべきことはとても多いでしょう。
上記以外の競技も同じです。例えばゴルフだったら、五輪競技日に合わせてプロアマ交流戦をやったり、女子プロ選手と一緒にラウンドできるようにしてもいい。バドミントンだったら、競技翌日に全国の小学校でバドミントン教室を開催するなど、いろいろ方法はあるはずです。
実際、日本人選手が活躍していたら、ちょっとやってみたくなりませんか? 子どもたちにとっては最高な接触機会でしょう。そういった思いをひとつひとつ汲み上げていくことも競技普及には重要だと思います。
もしもアメリカでオリンピックをやることになったら、NBAやNFL、MLBにMLSなどはどうするかを想像しました。それぞれが五輪期間中にスケールアップして、盛り上がる仕組みやボアアップさせる仕組みを作るかもしれませんよね。
もちろん五輪でメダルを取ることも大事な目標ですが、スポーツビジネスとしての視点も必要です。機会を最大活用した受け皿の整備構築。その視点を持って準備していくことが東京五輪に向けて、各競技で求められてくるでしょう。
それがオリンピック後の懸念と向き合う第一歩ではないでしょうか。