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「重賞レベルなら日本馬の方が上」
海外遠征の変化と武豊が語る評価。

posted2018/09/14 12:00

 
「重賞レベルなら日本馬の方が上」海外遠征の変化と武豊が語る評価。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

武豊騎手は、今週末のレースに向け、クリンチャーの最終追い切りを行なった。

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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Satoshi Hiramatsu

 日本馬の海外遠征が特別なものでなくなってどのくらい経つだろう。

 1990年代以前は海外遠征となれば大きなニュースとなり、陣営も力が入っていたものである。しかし、1998年にタイキシャトルとシーキングザパールがフランスでGIを勝った前後から徐々に海を越える馬は増え、2000年代になると香港やドバイといった招待レースはもちろん、フランスの凱旋門賞に挑む例も増えていく。

 2010年代に至っては先述の香港やドバイだと1度に10頭近い日本馬が臨む事もあるし、凱旋門賞には毎年、誰かが挑む感じになってきた。

 もちろん馬や厩舎は毎回違うのだが、それでも情報の伝達が直接的にも間接的にも行われているのか、昔と比べて海外遠征に対し陣営も肩ひじを張らなくなってきている気がする。

水1つでも大変だった'90年代。

 クロフネミステリー(1995年、アメリカ、ディスタフHに挑戦)やタイキブリザード(1996年、1997年とカナダ、アメリカで行われたブリーダーズCに挑戦)が遠征した当時、管理する藤沢和雄調教師は次のように語っていた。

「水が体質に合うかどうかは大きい。現地の水を事前に日本へ輸入して、遠征前から少しずつ飲ませて慣らしていこうか……」

 そこまで心配していたものだが、現在はそんな話は聞いた事がない。

 他にも臨戦過程やそれを元にいつ現地入りするか? などは現在でも一部競走では課題のままではあるものの、これに対しても以前ほど神経質ではなくなっていると思う。

 そんな中、先週の9月9日、韓国で行われたレースでは、“遠征に於いて最も大切なことは何か”を教えてくれるような結果が待っていた。

【次ページ】 韓国GIを連覇したロンドンタウン。

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