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アイスリボン取締役にして現役王者、
藤本つかさが語る「女性とプロレス」。 

text by

橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byNorihiro Hashimoto

posted2018/08/22 10:30

アイスリボン取締役にして現役王者、藤本つかさが語る「女性とプロレス」。<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

自身が普段使っているデスクの前の藤本つかさ。団体運営と選手の二役を見事にこなす。

闘う限り、プロレスという“青春”は続く。

 寿引退も素敵だなとは思うんですけど、と藤本は続ける。

「結婚したら引退って、やっぱり寂しいなって。結婚したら人気が下がるのも寂しいですし」

 レスラー生活を「青春そのもの」と表現する藤本だが、その青春は結婚したり出産したら終わってしまうようなものではないということだ。

「女性に優しいプロレス界っていうんですかね(笑)。“こんな世界なら私も入っていきたい”って思う人が増えてくれたらいいなって」

 取締役で、母親で、チャンピオン。それが“偉業”ではあっても“異例”ではなくなる日を、藤本つかさは現実にしたいのだろう。

 横浜文体で対戦する雪妃真矢には「今の藤本つかさは欲がなくなった」と批判された。それに対して藤本は「私は女子プロレスを全盛期に戻すために闘っているから。結果、それが自分のためにもなる」と答えている。

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