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全米騒然の女子プロレスラー来日!
ロンダ・ラウジー、WWEでの偉業。
posted2018/08/28 10:30
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
AFLO
あのロンダ・ラウジーが、ついに日本にやってくる!
昨年9月以来、約1年ぶりとなるWWE大阪公演『WWE Live Osaka』が、8月31日にエディオンアリーナ大阪で開催される。
今回の目玉は、なんと言っても元UFC世界女子バンタム級王者として、MMA(総合格闘技)で絶大なる人気を誇ったロンダ・ラウジーのWWEスーパースターとしての初見参だ。
これまでアマチュアの柔道家としての来日経験はあるものの、UFCファイターになってからは日本で試合をする機会がなかったため、“プロ”としては今回が待望の“初来日”となる。
全米で大人気の女子プロレスラーに。
MMAで一時代を築いたロンダは、今年4月8日(アメリカ現地時間)に行われた、世界最大のプロレスイベント『レッスルマニア34』でWWE本格デビュー。その後8月19日のPPV『サマースラム』で、王者アレクサ・ブリスを必殺のアームバーで破りRAW女子王座を奪取。早くもWWE女子頂点のひとつを手に入れた。この世界のスーパールーキーだ。
通常、総合格闘家や他競技の有名選手がプロレスに転向し、いきなりトップに立つと、プロレスファンは少なからず反発する。それは日本もアメリカも変わらない。しかし、ロンダのRAW女子王座戴冠時は、若干のブーイングはあったものの、会場は祝福ムードに包まれた。
その理由は、ロンダのプロレスに対する真摯な取り組みや、リスペクトする思い、そして何よりプロレスが好きだという気持ちが、観客に伝わっていたからだろう。
もともとロンダは大のプロレスファンであることを公言しており、ニックネーム“ラウディ”も、子供の頃からWWEホール・オブ・フェーマー(殿堂者)の故“ラウディ”ロディ・パイパーの大ファンだったことから、直接パイパーの元を訪れ、本人から使用許諾を受けてUFC時代から使用しているものだ。