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遠藤航、植田直通もベルギー移籍。
トロイデンは欧州組の登竜門に。
posted2018/07/28 11:30
![遠藤航、植田直通もベルギー移籍。トロイデンは欧州組の登竜門に。<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/4/b/1500wm/img_4b03399132786293be83d91c6822cf36306410.jpg)
ロシアW杯では出番がなかった遠藤航。ベルギーリーグでもうひとレベル大きなプレーヤーとなりたい。
text by
![飯尾篤史](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/f/9/-/img_f95ef5c9e8e76422322a429d92cc938d209844.jpg)
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph by
Getty Images
気がつけば、ドイツ・ブンデスリーガに次ぐ一大勢力――。
新シーズン、7人の日本人選手が1部でプレーするベルギー・ジュピラーリーグのことだ。
アンデルレヒトの森岡亮太とヘントの久保裕也はいずれも昨季、上位クラブで確固たる地位を築き、冬に鹿島アントラーズからオイペンに加入した豊川雄太は最終節のハットトリックでチームを1部残留へと導いた。
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同じく冬に東京五輪世代の19歳、冨安健洋がアビスパ福岡からシント=トロイデンに新天地を求めると、7月10日にはドイツ2部インゴルシュタットの関根貴大も期限付き移籍でシント=トロイデンに加わった。
さらに12日には鹿島アントラーズの植田直通がセルクル・ブルージュへ、21日には浦和レッズの遠藤航がシント=トロイデンへ、それぞれ移籍することが発表された。
植田と遠藤はW杯で出番を得られず。
植田と遠藤に共通するのは、ロシア・ワールドカップに参加しながら出場機会を得られなかったことだ。ふたりが残した「今回のW杯をベンチから見て、世界の舞台で戦う選手たちと勝負するためには、もっともっと成長しなくてはいけないという思いを強くしました」(植田)、「ロシアW杯を経験して、シンプルに海外でプレーしたいという思いが強くなった」(遠藤)というコメントからは、今夏の悔しさがどれほどのものだったかが伝わってくる。
植田も遠藤も、プロ入りした頃から海外移籍の希望を公言してきた。鹿島ひと筋で5年半を過ごした植田に「ようやく」との印象があるのに対し、トップデビューから9年目、その間、湘南ベルマーレから浦和へとワンクッション挟んだ遠藤は「満を持して」といったところだろうか。
「海外志向はずっと強く持っていますけど、絶対にこの夏で、っていうのはないです。Jリーグで経験値を上げていくことも自分には大事だと思っているし、タイミングもあるから、自分は自分のペースで。焦りはないですね」
昨夏、チームメイトの関根がドイツへ旅立った際、遠藤はそんな風に話していた。