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ベイ打線復調の切り札!
梶谷隆幸、1番起用の意味。
posted2018/05/26 11:30
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Kyodo News
「何試合かタコれば(無安打なら)、代えられるというのは他の選手を見てわかっていますし、僕も例外ではないから必死ですよ。何とかこの調子を継続していきたい」
約2年ぶりに1番センターを任されている梶谷隆幸は、気持ちの入った面持ちでそう語る。
序盤、調子が上がらず苦しんでいたDeNA打線ではあるが、ようやく復調を見せつつある。まず2番に抜擢されたソトが起爆剤となり、好調のロペスが4番から3番となり打線に繋がりができると、ロペスに代わって4番に戻った筒香嘉智にも当たりが出てきた。
そしてここまで桑原将志、神里和毅、乙坂智らを起用してきた1番であるが、各選手、ラミレス監督が求める結果をなかなか出すことができず、ついに5月18日の巨人戦から梶谷が1番を任せられることになった。その巨人3連戦で梶谷は、14打数7安打2本塁打と大当たりし、見事にラミレス監督の期待に応えている。
ラミレス監督はなぜ1番に起用したのか?
スモールベースボールを標榜していた今シーズン、梶谷を1番で起用することはまったく考えていなかったというラミレス監督だが、バッティングの調子の良さに目が行っての抜擢だったという。
ラミレス監督は梶谷を以下のように評価する。
「しっかり引っ張れているので状態がいい。去年は練習で無理に逆方向へ打っていたが、今年は上手く打ち分けることができている」
今季の梶谷のテーマは、まずはリーグワーストの三振数を減らすこと、そして打率を上げること。バッティングに関し梶谷は次のように語る。
「キャンプから追い込まれる前、追い込まれてからの対応というのは随分やってきましたね。打たないと使ってもらえないので、ほとんどの時間を打つことに費やしています。
とくに引っ張ろうという気持ちはないんですが、意識をセンター方向にむけて、それが引っ掛かってライト前のヒットが多いのかな」