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MLB労使協定が大谷翔平の救世主に!?
ダルビッシュも心配する大問題とは。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byGetty Images
posted2018/05/07 08:00
内野ゴロで一塁に走り込み、足首を痛めた大谷翔平。米国では「大谷は悪くない。ベースの形こそ変えるべき」との議論まで!
選手は必ず怪我をする。大事なのはその後だ。
余談になるが、球界の大御所が大谷を危惧して「鍛えてなければ怪我をする」なんてことをテレビで言ったそうだ。「走り込まないのは練習不足だ」なんていう認識はナンセンスな話であり、そういう話が2018年になってもニュースになるのは、とても残念なことだと思う。
米国人だけではなく、ドミニカやベネズエラ出身の強靭な下半身を持つメジャーリーガーは日本人のように「走り込まない」。彼らは単純に「走り込む」ことでは鍛えられない方法で162試合を戦い抜く下半身を作り上げるし、その質もどんどん向上しているからだ。
そもそも、トップクラスのプロ野球選手は世界中どこでも、評論家や解説者に言われなくとも自らその目標に向かって努力している。それは彼らが「最大限に鍛えて、最大限にプレーしないと通用しない」と正しく認識しているからであり、その究極の場所がメジャーリーグであるからだ。
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それでも起こってしまうのが「怪我」というものであり、だからこそ、メジャーリーグには10日間をはじめとする故障者リスト制度があり、そこに選手を入れるか入れないかの判断を下す編成のトップや監督やコーチが責任を背負っているのだ。
今回のように相手野手との接触を避けようとしてベースの端を踏んでしまうような不測の事態はこれからも起こり得る(そういう意味で、大谷はもっと大きな怪我をすることを避けたとも言える)。
世界中どこのプロ野球でも、どんなスポーツチームでも、選手が大成するかしないかの鍵を握っているのは、「怪我」をした時にどう対処するのかではないかと思う。