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MLB労使協定が大谷翔平の救世主に!?
ダルビッシュも心配する大問題とは。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byGetty Images
posted2018/05/07 08:00
内野ゴロで一塁に走り込み、足首を痛めた大谷翔平。米国では「大谷は悪くない。ベースの形こそ変えるべき」との議論まで!
増える休日は「二刀流」の追い風に!
この休みの日数に関して、月別で昨年と今年の違いとして書けば以下のようになる(寒波での試合中止は含まず)。
<'17年> <'18年> <比較>
4月 1日 4日 +3日
5月 2日 2日 同じ
6月 2日 4日 +2日
7月 5日 3日 -2日
8月 3日 4日 +1日
9月 3日 3日 同じ
エンゼルスは昨年、オールスター休みを除くチームの休養日が年間16日だった。今年は年間20日ある。
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オールスター休みの4日間を入れれば、昨年が20日、今年が24日である。昨年は182日で公式戦の162試合を消化し、今年は186日で162試合を消化することになる。
そして、この「休みが増える」傾向は今後の労使協定更新時にも拡張、もしくは継続される方向だと噂されている。それは「投打二刀流」にとって追い風になるだろう。
ダルビッシュが一番気にしていることとは?
「一番の問題なのは疲れが溜まるってところなので、そこをどういう風に乗り越えていくのかなというのが、すごく楽しみです」
そう大谷を心配したのはカブスのダルビッシュ有投手だが、溜った「疲労」を回復するために、休養日が少ないより多い方がいいに決まっている。
新人の大谷には去年と今年のスケジュールの違いは分からないだろうけれど、先発ローテーションをやり繰りし、救援投手の登板過多を極力少なくしたいマイク・ソーシア監督やチャールズ・ナギー投手コーチにとっては、大事な「休養日」となっている。
だから最初の「峠」は、たった2日しか休みのない5月に訪れる。