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デスパイネとスプリンガー。
思い出される7年前の激闘。

posted2017/11/11 11:30

 
デスパイネとスプリンガー。思い出される7年前の激闘。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

今季はパ・リーグで本塁打と打点の2冠に輝いたデスパイネ。球団との来季契約も早々に済ませ、さらなる活躍も期待される。

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田村航平(Number編集部)

田村航平(Number編集部)Kohei Tamura

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Hideki Sugiyama

 ワールドシリーズ第7戦で、アストロズの1番打者ジョージ・スプリンガーがダルビッシュ有から2ランホームランを放つ。これでスプリンガーはシリーズ5本目のホームランとなり、MVPを受賞。2011年ドラフト1巡目で入団したアストロズを、初の世界一に導いた。

 時期を同じくして、日本シリーズも盛り上がりを見せていた。第1、2戦ではホークスの3番打者アルフレド・デスパイネがいずれも初回に先制タイムリーを放ち、早くもMVP候補の筆頭に躍り出る。第4戦以降は当たりが止まってしまったが、シリーズの主導権を握る上で大きく貢献した。

 この2人の活躍を見て思い出したのが、7年前の夏のこと。2010年に世界大学野球選手権が、初めて日本で開催された。

 この大会にスプリンガーはアメリカ代表の5番打者として、デスパイネはキューバ代表の4番打者として出場。迎え撃つ日本代表は4年生の斎藤佑樹、3年生の菅野智之らが名を連ね、投手力が自慢のチームだった。

予選でキューバに7-12で負け、準決勝はアメリカと。

 予選リーグB組でキューバと対戦した日本は、7-12と打ち負ける。

 7回からリリーフ登板した菅野は自己最速の157kmをマークするも、2本塁打を浴びた。主審が熱中症でダウンしてしまったほどの猛暑と、菅野が「高めに行くと逆らわずにバットに当ててくる」と語ったキューバの打者たちの広角打法が強く印象に残っている。

 B組2位で予選を突破した日本は、A組1位のアメリカと準決勝を戦うことになった。

 ナイターの横浜スタジアムのマウンドに上がったのは日本の背番号「1」斎藤佑樹と、今年はヤンキースでローテーションを守ったソニー・グレイ。

 試合は1回表に日本が先制するも、その裏に斎藤が満塁のピンチを招いて打席にスプリンガーを迎えた。

【次ページ】 斎藤が大学生活で初めて浴びた満塁ホームラン。

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