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畠山健介「100年後も社会で……」
本気で考える日本ラグビーの未来。
posted2017/07/13 07:00
text by
畠山健介Kensuke Hatakeyama
photograph by
Kensuke Hatakeyama
2017年5月10日、京都迎賓館にてラグビーW杯2019日本大会の組み合わせ抽選会が行われた。日本はアイルランドとスコットランドと同組のプールAとなった。
W杯の成功を多くの関係者、ファンが望んでいる。僕もグラウンドに立つプレイヤー、もしくはグラウンド外でラグビーを盛り上げるサポーターとして、どのような形になるかは分からないが、グラウンド内外、何らかの形でW杯の成功に尽力していきたいと思っている。
ただ、ラグビー自体は2019年で終わりではない。その後も続く。僕たち“関係者”は100年後の2119年、日本ラグビーがどうなっているか? どうなって「いたいか?」も考えなくてはいけないと思っている。
2019年W杯はラグビー界にとっての大義名分。「強化する」という目的で資金を集めることもできる。しかしW杯開催後、ラグビーから手を引いてしまうチーム、強化を止めてしまうチームが出てくるのではないかと危惧している。
ラグビーが社会にもたらす価値を発信しなければ。
ラグビーは素晴らしいスポーツだが、どのようなメリットが社会や企業にあるかを発信、提示できないと、W杯後は厳しい時代がまた訪れてしまうかもしれない。
社会や企業にとって、なぜラグビーが必要なのか? ラグビーが社会にもたらす価値とは何なのか? これらのビジョンをラグビー界は発信しなくてはならない。
ラグビー界が今以上に多くの人に愛され、応援してもらい、興味・関心がない人たちに振り向いてもらうために、今以上に繁栄・発展するためには、2015年W杯での日本代表のような結果が求められる。そのためには、日本代表が強くなくてはいけない。