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東出昌大の止まらない競馬トーク。
「ヒーローはサイレンススズカ」
posted2016/05/26 07:00
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph by
Miki Fukano
映画「桐島、部活やめるってよ」でスクリーンに鮮烈に登場し、朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」でお茶の間の女性たちの心をわしづかみにした俳優の東出昌大さん。実は大の競馬好き。Number902号のインタビューでも「『あなたのヒーローはなんですか?』と聞かれたら、『サイレンススズカです』って答えてます」と語りながら、あの悲劇を思い出したのか、目を潤ませるほどの競馬愛の持ち主である。
主演を務める映画「ヒーローマニア―生活―」の舞台挨拶後の楽屋で、東出さんは「競馬」への熱い思いをたっぷりと語ってくれた。競馬にはまったきっかけは、小学生のときに始めた「ダビスタ」(※競走馬育成ゲーム「ダービースタリオン」)。それ以降、ずっと競馬の魅力にとりつかれている。「競馬にはドラマがあるから好きなんです」
902号のインタビュー記事内では、東出さんにとって印象に残った「ダービー馬」と「今年のダービー馬予想」が紹介されているが、実はインタビュー時には東出さんにとってのベスト3レースも挙げてもらっていた。
ベスト3レース、だけでは止まらないトーク。
「僕の思う3大レースは、まず'90年オグリキャップの有馬記念でのラストラン。笠松から出てきた地方馬が、中央競馬の頂点にまで登りつめたというドラマがあって……あれは今見ても泣けます。トウカイテイオーが1年ぶりの復活を遂げた'93年の有馬記念も記憶に残っています。あとは、見事な逃げ切りでグラスワンダーやエルコンドルパサーに勝った'98年のサイレンススズカの毎日王冠も捨てがたい」
3つのレースを挙げたはいいが、ご本人は「まだまだある!」ともう止まらない。
「'94年のナリタブライアンのダービーと菊花賞も好きです。でも、ナリタブライアンの菊花賞は、レコードタイムで後続馬に7馬身差で優勝するという勝ち方が圧倒的過ぎて、語るには正直面白くないですね(笑)。あとディープインパクト、オルフェーヴルが3冠を取ったそれぞれ'05年と'11年の菊花賞も好きだし……」