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他馬が「どうしようもない」勝ち方。
天皇賞制したラブリーデイは“一強”か。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2015/11/02 11:30

他馬が「どうしようもない」勝ち方。天皇賞制したラブリーデイは“一強”か。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

ウイニングランで歓声に応えるラブリーデイ。現役最強馬に名乗りをあげた。

枠に苦しめられた2、3、4着馬。

 半馬身差の2着には、10番人気のステファノスが突っ込んできた。14番という外枠から中団につけ、上がり最速タイの33秒4という豪脚を見せた。戸崎圭太は「3、4コーナーで内から押し出されて外を回らされたのが痛かった。それでも、そこからしっかり伸びてくれました。力をつけています」と騎乗馬を讃えた。

 3着はイスラボニータ、4着はショウナンパンドラ。これらも16番、15番という外枠を引いた馬だった。イスラの蛯名正義は「外枠の不利を消すようなレースをしたが、ポジションを取りに行くと外を回らされる。上手く運べましたが、枠順が響きましたね」と言い、ショウナンの池添謙一は「スタートである程度出して行ったのに、2コーナーで自然と後ろになってしまった。枠のせいにはしたくないのですが、最後に目立つ脚を使っていただけに、悔しいです」と話したように、外枠に泣かされた。

 GI初参戦で、2番人気に支持されたエイシンヒカリはコンマ7秒差の9着に沈んだ。武は「直線で先頭に立つことができなかった。GIの壁かもしれません」と語った。

年度代表馬、そして「一強」へ。

 ラブリーデイを所有する金子真人ホールディングスは、前身の金子真人氏個人の名義と合わせて八大競走のすべてを制覇した。

 父のキングカメハメハも、母のポップコーンジャズも、金子氏が所有して走らせた馬だ。さらに、出走馬の半数を産駒が占めたディープインパクトも自身の所有馬だった。

 同オーナーのJRA・GI勝利数は通算25となり、勝っていないのは高松宮記念とマイルチャンピオンシップ、朝日杯フューチュリティステークスの3つだけになった。

 ラブリーデイは、この勝利で年度代表馬の座もぐいっと引き寄せた。キズナが引退した今、対抗しうるのはこのレースの上位入着馬のほか、ゴールドシップ、トーホウジャッカル、そして菊花賞上位組あたりか。

 ジャパンカップ、有馬記念とつづくチャンピオンロードは混戦になるのか、それともこの馬の「一強」になるのか、楽しみが大きくなった。

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