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Jで一番“攻めた”LINEスタンプは!?
やはりサッカー同様、あのクラブが!
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byKawasaki Frontale
posted2015/08/31 11:30
(右上から時計回りに)FW大久保嘉人、GK新井章太、MF谷口彰悟、MF中村憲剛のスタンプ。それぞれパンチが効きすぎている。
J随一の“アイデア勝負クラブ”川崎の豪華な陣容。
変わり種では、FC東京の森重真人が人気アニメ「がんばれ!おでんくん」とコラボしたスタンプなども……。
こうして見ていくと、クラブマスコットの方が多い。冷静に考えれば、選手を起用するスタンプには難しい面もある。
それは年ごとに選手陣容が変わってしまう点だ。
そのため、シーズン終了のタイミングで販売が終了するケースがままある。契約社会であるプロスポーツならではだが、磐田は一度販売を停止したのち、ジェイ・ボスロイドやカミンスキーらの外国籍選手、そして名波浩監督のスタンプを追加して第2弾を販売している。スタンプ一つとっても、クラブの中で試行錯誤があるのだろう。
この難しいバランスを両立させようと最も活発に動いているのは、J随一の“アイデア勝負クラブ”、川崎フロンターレだ。
まず、クラブマスコットと選手スタンプ、それぞれを販売している。上のカテゴリで言うなら、(2)だけではなく「(1)+(3)」の方式。この方法は横浜FMも同じ手法を取っているが(マリノス君&マリノスケ+所属選手スタンプ)、3つのスタンプを買ってもらえれば、売り上げが単純に3倍になる可能性がある。
メインの「ふろん太」に、新入り「カブレラ」も。
さて、肝心(?)なスタンプのクオリティについて見ていこう。
まずはクラブマスコットだ。
長年公式マスコットを務めている「ふろん太」だけでなく、2014シーズンから公式マスコットとなった「カブレラ」単体でのスタンプがある。主役以外のマスコットもスタンプにしてしまう貪欲さ。他の人気スタンプで強引に例えるならば、「ドラえもん」とともに「ドラミちゃん」シリーズでスタンプを作成している藤子プロのような多角性と言える。
余談だが、藤子・F・不二雄ミュージアムが川崎市にある縁もあり、川崎の本拠地・等々力陸上競技場にはドラえもんやパーマンの銅像がある。これは偶然……?