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疑問視された協会の「自浄能力」。
日本バスケット界の混迷を考える。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2014/12/07 10:50

疑問視された協会の「自浄能力」。日本バスケット界の混迷を考える。<Number Web> photograph by AFLO

辞任した前会長の後を受け、会長代行を務める丸尾充氏。すでに他の理事らとともに総辞職の意向を示しており、混乱が収束する気配は見えない。

組織が機能しなければ、現場がダメージを受ける。

 似たような問題は、日本バスケットボール協会以外の協会にもある。他の競技団体でも、機能不全に陥っている協会が確かに存在する。表面的には順風満帆に見えても、組織運営に危惧を感じさせるところがまだあるのだ。

 さらに言えば、この体質はスポーツ団体に限った話でもない。日本にはむしろ、そうした自浄作用と、それをもたらす自立性を持った組織・団体の方が少ないのかもしれない。

 責任ある立場に就く者は、組織を向上させていく義務がある。でなければ、選手が、現場が大きなダメージを受けることになる。

 FIBAに今後の改革の主導権は移った。

 とはいえ、今度こそ日本の関係者も知恵を絞り、力を尽くすべきだ。

 FIBAは、リオデジャネイロ五輪予選に間に合わせようとするよりも、根本的な改革を優先したいという意向を示している。

 ただ委ねるのではなく、リオデジャネイロ五輪の予選に間に合うよう、さまざまなカテゴリーの代表チームが国際試合に出られるように、動いていくべきだ。

 ここから、日本バスケットボール協会の力が本当に問われることになる。

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