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福西崇史が語ったアギーレJ初陣。
「柴崎に大きな可能性を感じる」
posted2014/09/17 16:30
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「福西崇史の『考えるサッカー』」、
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
<目次>
【1】《日本代表》いきなり余談(1)
~ ソックス上げる派? 下げる派? ~
【2】《日本代表》いきなり余談(2)
~ 紐だけ●●●●? ~
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【3】《日本代表》いきなり余談(3)
~ できれば何も巻きたくない ~
【4】《日本代表》ウルグアイ戦・ベネズエラ戦レビュー(1)
~ アギーレの反応を探り続けた2試合 ~
【5】《日本代表》ウルグアイ戦・ベネズエラ戦レビュー(2)
~ 柴崎に感じる大きな可能性 ~
【6】《井戸端後記》雑談と反省と次号予告を兼ねた編集後記
~ いろいろ連絡事項 ~
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【4】《日本代表》ウルグアイ戦・ベネズエラ戦レビュー(1)
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~ アギーレの反応を探り続けた2試合 ~
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―――さて福西さん、いよいよ本題です。アギーレ体制となって2試合が終了しましたが、2試合の全体的な感想としてはいかがでしょう?
福西:うーん、選手たちがアギーレのサッカーがどのようなものなのかとか、どういうふうにプレーすればいいのかってことに対して、すごく注意深く様子を見ながらプレーしていた気がする。特に初戦ね。どう自分を出すかということはあまり考えられていなかったんじゃないかな。
―――なるほど。
福西:ベネズエラ戦は大迫(勇也)がスタメンで出たけど、練習から大迫に当ててポストプレーから崩すといった戦術的なことはしてきた。そういう意味では、選手がそれぞれのカラーを出しやすくなったところはあると思う。でも、俺はもっと積極性を出しても良いと思った。
―――確かに。
福西:気持ちの浮き沈みが激しいなと思った。1点入ったら安心して伸び伸びやれるけど、そうじゃなければ慎重に、確認しながらやるというか。
―――確かにそうですね。選手たちのプレーから、「アギーレさん、こんな感じでOKですよね?」みたいな雰囲気が感じられたというか。
福西:そうそう。個の能力をアピールをするわけではなく、まずは言われたことを忠実に実行しておこうというふうに見えた。まあ、それはある程度は仕方ないし、気持ちとしてはよく分かるけどね。
―――なるほど。やっぱり、初戦ってメンタル的には難しいんでしょうね。誰だって継続的に選ばれたいわけですから。
福西:うん。それでも、試合の局面ごとに相手との戦いがあるわけだから、そこはもう少し積極性を出してほしかったというのが正直なところ。
―――はい。全体的に探りながらプレーするのは仕方ないとしても、自分の責任で何かができる局面ではもっと積極的にプレーしてほしかった。それこそ戦術を度外視した個の能力をアピールするという意味で。
福西:そうだね。
今回の柴崎のパフォーマンスは満点に近い。
―――ただ、やっぱりメンバーが新しくなると、見ているほうとしてはワクワクしますね。
福西:そうだね。でも、もっと大きな変化を見たい。選手の組み合わせを変えるだけで、いろんなパターンが生まれると思うし、変化を出せると思うから。
―――ちなみに、もし福西さんが監督だったら、4-3-3システムの中盤に誰を置きたくなりますか?
福西:細貝(萌)、柴崎(岳)、それから扇原(貴宏)かな。
―――おー、なるほど。ということは……並びで言うと……。
福西:細貝と扇原のダブルボランチで、トップ下に柴崎。というか、この3人をどう置いても、必然的な役割分担によってそういう配置になると思う。
―――確かに。ベネズエラ戦の柴崎については、どんな評価ですか?
福西:初代表であそこまで問題なくプレーすることができて、さらにゴールも決めたわけだから満点に近いと言っていいんじゃないかな。可能性を感じさせるパフォーマンスだったと思う。
―――柴崎についてはこれまでメルマガで何度も触れてもらいましたけど、やっぱり、「センス」という意味においては格の違いを感じますね。見ていることと、できることのレベルがちょっと違うというか。
福西:うん、完全に違うと思う。改めて、すごい才能を持った選手だと思うよ。
―――他に気になった選手はいましたか?
福西:武藤(嘉紀)だね。攻撃陣は全体的に良かったんじゃないかな。本田も献身的に走っていたし、岡崎もそう。
この続きは、メルマガNumber「福西崇史の『考えるサッカー』」でぜひお読みください。