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新戦術「ハイブリッド6」で世界2位!
日本女子の挑戦がバレーを変える。
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![松原孝臣](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2014/09/01 10:30
![新戦術「ハイブリッド6」で世界2位!日本女子の挑戦がバレーを変える。<Number Web> photograph by AFLO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/5/8/700/img_5864d18f3e7aeed7fe24b4eeceebc07c401009.jpg)
ワールドグランプリに出場した全日本女子、190cmを超える選手は一人もいない。アメリカ、ブラジルとの身長差を埋めるには、新たな戦術をものにするしかない。
日本の挑戦は、世界のバレーをも進化させるか。
主将の木村沙織は言う。
「もっとコンビを増やしたり、サイドアウトの際も真ん中からのバックアタックだけでなく、9mの幅を使った攻撃でバリエーションも増やしていきたいです」
そして、続けた。
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「いちばんいい色のメダルがほしいので、これから努力してつかみに行きたいです」
眞鍋監督はいくつかの課題をあげた上で、こう語った。
「この戦術の精度を上げていくしか、ブラジルに勝つ方法はありません」
目指していく方向性のぶれは、そこに一切なかった。
過去バレーボールに限らず、さまざまな競技で世界で勝つための試行錯誤、創意工夫がなされ、新しい戦術を生み出し、結実してきた。そしてそれは、競技そのものを進化させる原動力ともなってきた。
バレーボールの全日本女子はまさに今、「海外と同じことをしていては世界一にはなれない」とスタートを切ったところだ。
2年後の金メダルを目指しての挑戦は、バレーボールのこれからの姿にも影響を及ぼすかもしれない。
そんな楽しみも抱きたくなるチャレンジの行く末を見届けようと思う。
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