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変化を続けるUFC、3度目の日本大会。
近づく“格闘首都”アメリカとの距離。 

text by

橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph bySusumu Nagao

posted2014/07/01 10:30

変化を続けるUFC、3度目の日本大会。近づく“格闘首都”アメリカとの距離。<Number Web> photograph by Susumu Nagao

9.20UFC日本大会に参戦が発表された選手たち。左から五味隆典、マーク・ハント、ロイ・ネルソン、堀口恭司、中井りん。

日本での試合がUFCに“直結”する意味。

 UFCがアメリカでブレイクしたきっかけの一つは、無名の選手たちが共同生活を送りながらUFCとの契約を目指すリアリティ・ショー『THE ULTIMATE FIGHTER(通称TUF)』が無料チャンネルで放送されたことだった。この番組はシリーズ化され、ブラジル版や中国版も実施されている。VTJと提携して行なわれるトーナメント(および番組)は、いわば“日本版TUF”だろう。かつてアメリカでそうしたように、UFCは日本でもMMA人気の新たな呼び起こしを狙っている。

「日本では一からMMAについて説明しなくていい」(ホワイト代表)という理由から、他国とは番組の内容を変えるようだが、日本での試合がUFCに“直結”する意味は大きい。テレビ中継も選手にとっては大きなモチベーションになるはずだ。

「日本はMMA発祥の地と言ってもいい。重要なマーケットだと考えている。私も(UFCマッチメイカーの)ジョー・シルバもルミナの大ファンなんだよ」

 そう言ってルミナとの2ショット撮影も行なったホワイト代表。もちろん、放送局も時間帯も、出場選手さえ分からない現段階では、「地上波放送で格闘技ブーム再燃確実」と言い切るわけにはいかない。ただ、現在進行形のUFCが日本で行なわれること、日本版TUFとも言える新たなプランが実現することで“格闘技の首都”との距離は今まで以上に近いものになるだろう。

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