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<直撃! 秋田道場>吉田麻也/今野泰幸/森重真人/伊野波雅彦「秋田豊がCBの4人に喝」
text by

松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph byAtsushi Hashimoto
posted2014/06/12 11:00

'98年、不動のCBとしてフランスW杯を戦った
秋田豊氏は、如何なる答を彼の地から持ち帰ったのか。
代表に密着した鉄人が、“戦地の心得”を伝授する。
ワールドカップへの、イメージはあるか。
5月23日午前、羽田空港。日本代表が合宿を行なっている鹿児島行きの飛行機への搭乗を待つ間、秋田豊氏がキーワードを明かした。
「いろんなタイプの選手と戦うW杯では、事前にイメージを持っているかが大事になるんです。例えば僕は、'98年フランスW杯の時に、アルゼンチンのバティストゥータやクラウディオ・ロペスなど、異なる特徴を持ったストライカーと対戦しました。そのとき事前に考えていたのは、体の強いバティストゥータに対しては普段より10cm後ろにポジションを取る。スピードを活かして背後を狙ってくるC・ロペスには、20cm下がることで、あえて足元にパスを出させる。そうやって大会前から対戦相手を想定して準備することで、初めてのW杯にも対応することができたんです」
ブラジルW杯で日本と対戦する国々も、さまざまなストライカーを最前線に配置する。圧倒的な高さと強さを誇るコートジボワールのドログバやボニー、隙あらばシュートを狙うギリシャのミトログル。彼らを迎え撃つザックジャパンのセンターバック(CB)たちは、どんなイメージを描いているのか。彼らの考えを聞くために、また自身の経験を伝授するために、日本屈指のCBとして2度のW杯を知る秋田氏が、機上の人となった――。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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