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250本ペースでも不満顔の内川聖一。
打撃の哲学者が追求する「理想像」。  

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byNanae Suzuki

posted2014/04/28 12:00

250本ペースでも不満顔の内川聖一。打撃の哲学者が追求する「理想像」。 <Number Web> photograph by Nanae Suzuki

月間安打記録にも挑戦している内川聖一。日本を代表するヒットメーカーの技術は、細部までこだわりが詰まっている。

「これだけ打っても250本ペースでしかないんですね」

 4月27日の西武戦でチームメートの長谷川勇也が5打数5安打を記録したことで、打率トップの座を明け渡すこととなった。それでも、39安打(27日現在)は両リーグ通じてトップを維持。単純計算ではあるが、シーズン250本に近づくハイペースで安打を量産していることになる。

 本来ならばモチベーションを高める指標である。だが、内川は苦笑いを浮かべながら不満げにこう呟くのだ。

「こんだけ打っていても250本しか打てないんですねぇ……。正直、そんな気持ちです。なんで、『これから全打席打ってやろう』と思って打席に立ちます」

 今年の内川にメンタルの弱さなどない。あるのは、貪欲な姿勢だけだ。

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