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新指揮官の抜擢に応える、
荻野貴司の度胸と自覚。
~新生ロッテの俊足2番~ 

text by

永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

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photograph byTamon Matsuzono

posted2010/04/30 06:00

新指揮官の抜擢に応える、荻野貴司の度胸と自覚。~新生ロッテの俊足2番~<Number Web> photograph by Tamon Matsuzono

新人外野手の開幕スタメンは球団史上25年ぶり。3月26日の本拠地開幕戦で、初本塁打も記録

 ロッテの開幕ダッシュの要因は西岡剛、荻野貴司の1・2番コンビが出塁し、井口資仁ら固定されたクリーンアップがランナーを還す、という得点パターンが出来上がっているからだろう。

 昨年まではバレンタイン前監督がデータを重視し、試合毎にオーダーを変えていた。これでは選手が結果ばかりを気にしてしまう。そう感じていたのだろうか、西村徳文新監督は開幕前こう語っていた。

「選手を信頼して、固定したオーダーで戦いたい」

 1番・西岡とクリーンアップはすぐに決まったが、唯一固定できない打順があった。2番である。果たして「つなぎ役」を誰にするのか。当初は早坂圭介が有力視され、石垣キャンプを終えた直後のヤクルトとの練習試合では、2番を任されていた。ところがこの試合、途中出場した新人、荻野貴司が見事な働きを見せる。西村が注目したのは、ヒットを放った打席ではなく、代走に起用された時のことだった。一塁ランナーの荻野は初球、いきなり二盗を決めたのである。

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