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ビラスボアスの思惑を阻んだ
“壁”の正体。
~チェルシーの構造的な問題とは?~
text by
![田邊雅之](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/3/90/img_d3d03d4d3066cdf12a707169472cb3bb9044.jpg)
田邊雅之Masayuki Tanabe
photograph byAFLO
posted2012/03/26 06:01
![ビラスボアスの思惑を阻んだ“壁”の正体。~チェルシーの構造的な問題とは?~<Number Web> photograph by AFLO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/8/1/700/img_8199674a03e3031d9c584d0b19d10f58235181.jpg)
解任前日、敗戦に力なく俯いた。この後の展開を覚悟していたのか。
「不幸にしてチームの結果とパフォーマンスは十分なものではなく、改善の兆候はまったく見られませんでした」
ビラスボアス監督の解任に際してチェルシーが発表した公式声明は、残酷なほど直截的だった。
3月3日、チェルシーは格下のウェストブロムウィッチに0-1で敗北。CL出場枠が危うくなったという判断により、34歳の青年監督はわずか在任8カ月で引導を渡された。
今回の解任は「志半ば」という表現が相応しい。ビラスボアスはチーム改革に着手していたからだ。
従来と同じ4-3-3でも、ボール支配率を重視した攻撃的なサッカーを追求し続ける。守備でもラインを高く保ち、全員でプレスをかける能動的なスタイルを目指した。
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