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停滞する社会人野球における、
復活の方策と変わらぬ課題。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph bySPORTS NIPPON

posted2010/01/17 08:00

停滞する社会人野球における、復活の方策と変わらぬ課題。<Number Web> photograph by SPORTS NIPPON

昨年行なわれた第36回社会人野球日本選手権大会でホンダを3-2で下し、初優勝を果たしたJR九州。主将の宇多村典明内野手が優勝旗を高々と掲げる。

社会人野球は他大会との日程重複を改善すべき。

 この社会人野球に注文をつけたいのが、各種大会の日程である。

  3/19(金) 社会人野球・東京スポニチ大会(4日間)

  3/21(日) 高校野球・選抜大会(12日間)

  11/9(火) 社会人野球・日本選手権(6日間)

  11/13(土) 高校&大学野球・明治神宮大会(5日間)

 選抜大会を初日から見ようとすればスポニチ大会の最終2日間が見られず、明治神宮大会を初日から見ようとすればやはり日本選手権の最終2日間が見られない。

 社会人野球を優先すればいいじゃないかと思う方もいるかも知れないが、先行して行われるのは社会人野球の大会なので、最終2日間に出場するチーム・選手はそれまでに見ている可能性が高い。反対に選抜大会、明治神宮大会の初日から2日間を見逃せば、見ることができないチーム・選手が生まれてしまう。僕のように選手を見ることを優先する人間にとっては、この日程ではどうしても社会人野球の最終2日間が犠牲になる。

 この日程重複問題については、これまでも再三いろいろなところで問題提起しているが、一向に改善に向けて着手してくれない。高校野球以外は観客動員に苦慮しているのだから、大会を紹介する各種媒体や記者、スポーツライターの存在は重要だと思うのだが、この日程を見る限り、各野球連盟の当事者たちにそういう意識は乏しいようだ。

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