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「地獄でした」久保建英がコメント“負けに等しいドロー”語られていない光景…微妙判定に敵地騒然→怒りの古巣監督にタケが《カメラマン激写》
posted2025/04/24 17:40

古巣ビジャレアル戦を戦ったレアル・ソシエダの久保建英
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中島大介Daisuke Nakashima
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Daisuke Nakashima
4月20日、久保建英が所属するレアル・ソシエダは、アウェイでのラ・リーガ32節ビジャレアル戦を戦った。久保にとってはスペイン2シーズン目を過ごした古巣との対戦を2-2で引き分けた。
試合後の光景については後述するが、スペイン現地の新聞はこの戦いを「久保は、ビジャレアルのホームスタジアム“セラミカ”での戦いをフラストレーションと共に終えた」と評した。その中で「地獄でしたね。負けるような試合ではなかったという時がたまにありますけど、今回は引き分けにも値しなかった、相手の方が勝ちに値するゲームだったと思います」という久保のコメントを、日本の攻撃者が彼の国のメディアに対して残した言葉として伝えている。
「タケ、タケ」敵地ながらソシエダサポも
この試合を撮影するため、バレンシア州のビラレアルを訪れた。バルセロナからは、長距離列車で地中海沿岸に沿うように2時間半ほど、さらに近郊列車に乗り換え数駅で到着する。この日は連休中日ということもあり、電車内も満席に近いようだった。
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さらに黄色が特徴的なセラミカ・スタジアム周りでも、連休を利用して訪れたであろうたくさんの青白ユニホームのソシエダファンの姿があった。カメラを片手に歩いていると、「Take, Take」と声をかけてくる陽気なサポーターも。スタジアム内部でも、アウェイながら久保へ向けたメッセージを発見することができた。
古巣との差…久保の表情に思わず悔しさが
2試合連続でのスタメン出場となった久保は、陽の光に眩しく反射するスタジアムの内観を見上げるように入場。ソシエダとしては、来季欧州カップ戦の出場権を獲得するために少しでも多くの勝ち点を積み上げたい。対するビジャレアルはリーガで5位、来季CL出場権を確実にするための戦いが続いている。
キックオフ早々から現時点において、両チームの格の差を感じさせるような戦いが展開された。
ソシエダが仕掛けた前線からのプレスに対して、黄色のホームチームは落ち着いたパス回しで攻撃へとボールを繋ぐ。3人目を使ったプレーでプレスを回避する動きは有効で、ソシエダのプレスは空転するばかり。特に2人目の動きでCBからのパスを引き出すと、ダイレクトやワンタッチで巧みに3人目の選手へパスを配球し続けるビジャレアルのキャプテン、ダニエル・パレホのプレーは特筆すべきものだった。