欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「地獄でした」久保建英がコメント“負けに等しいドロー”語られていない光景…微妙判定に敵地騒然→怒りの古巣監督にタケが《カメラマン激写》
text by

中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2025/04/24 17:40
古巣ビジャレアル戦を戦ったレアル・ソシエダの久保建英
7分には、ジェレミ・ピノのゴールでホームチームが先制する。ソシエダは、この試合を含め11試合連続での失点を喫しており、守備面での不安を感じさせる。早い時間帯での失点に思わず久保の表情にも悔しさが浮かんだ。
ただソシエダも19分、フリーキックの混戦で得たPKをキャプテンのオヤルサバルがしっかり決めて、同点に追いついた。
これを機にソシエダも徐々に流れを掴むと、久保の元へもボールが集まり始める。ボックス内での切り返しから送られたふわりとしたクロスは、ファーに詰めるオヤルサバルの直前でGKの手をかすめるとバーに弾かれ、CKとなった。
ADVERTISEMENT
さらに果敢な突破を図ると、思わずピノのタックルが遅れファールを獲得した。その際には、ゲームの流れが変わり始めたこと、また久保が元所属選手ということも影響したか、久保へブーイングが飛んだが、特別な選手、危険な選手として認められている証拠だろう。
また前半終了間際にも縦突破から送った右足からのクロスが決定機を演出したが、ファインセーブに遭ってしまった。
久保とソシエダに流れが来たかに見えたが
同点で迎えた後半キックオフ、ソシエダは1枚の選手変更と4バックから5バックへのシステム変更を施していた。前半序盤からビジャレアルのパス回しに翻弄されたことで、前半のうちに何度も指揮官イマノルより細かな指示が送られている様子があった。
ハーフタイムを迎える頃には、久保を中心として流れが向いてきていたようだったが、指揮官の判断に理も感じられる。システム変更が功を奏したか、49分にはオヤルサバルが前プレスから相手GKのパスをカットしそのまま逆転弾を奪った。
ただ5バックで重心を低くしてしまった影響も大きく、ビジャレアルの攻撃の圧に押し込まれ始めると、久保の元へパスが届かない時間帯も増えた。60分、ピノのクロスに反応したアジョセがヘディングで同点弾を奪うと、その勢いのままホームチームが猛攻を仕掛ける展開となった。
微妙判定…激高する元同僚と指揮官をなだめる久保
ここから、ホームチームから見て大きなフラストレーションがたまる判定が連続する。
68分には、ピノが抜け出してゴールを揺らしたものの、VARによる際どい判定でオフサイドに。84分、CKからのパプ・ゲイェのゴールが取り消しに。さらにアディショナルタイムに入った96分、ニコラ・ぺぺの見事なサイド突破にエタが合わせネットを揺らす。劇的な勝利弾にスタジアム中が熱狂したが、ぺぺの突破時のファールにより取り消されてしまった。







