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高橋藍「日本のバレーは頭を使う。でも、イタリアはもっと一緒に戦っている感じがする」SVリーグが“世界最高峰”になるために必要なこと

posted2024/10/18 11:02

 
高橋藍「日本のバレーは頭を使う。でも、イタリアはもっと一緒に戦っている感じがする」SVリーグが“世界最高峰”になるために必要なこと<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

開幕してまだ2試合を消化した時点だが、イタリアでの経験をもとにSVリーグの印象を明かした高橋藍(22歳)

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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Kiichi Matsumoto

 バレーボール国内トップリーグは、今季から「大同生命SV. LEAGUE」に生まれ変わった。前身のV.LEAGUEからスケールアップして始まった新リーグの開幕は、どう受け止められたのか。開幕節を終えた選手たちの声から繙く。【全2回の1回目/後編に続く】

 昨季までV.LEAGUE DIVISION1として行われていたバレーボールの国内トップリーグが今季、大同生命SV. LEAGUE(SVリーグ)として生まれ変わり、10月11日に開幕した。

 そのオープニングマッチとして行われたのは、昨季の優勝チーム・サントリーサンバーズ大阪対準優勝チーム・大阪ブルテオン(昨季まではパナソニックパンサーズ)の試合。

 サントリーは昨季の優勝メンバーに加え、イタリア・セリエAで3季プレーした日本代表の高橋藍や、ポーランド代表のアレクサンデル・シリフカを獲得。大阪Bも、日本代表選手を多く抱える上に、今季はキューバ代表のロペス・ミゲル、日本代表の富田将馬といった選手を補強した。今季も優勝候補に挙げられる両チームの対戦は接戦が予想されたが、蓋を開けてみればセットカウント3-0で大阪Bが勝利した。

セッター大宅「気持ちが入りすぎた」

 内容的にはレベルの高い攻防も見られ、点数差ほど一方的な試合ではなかったが、3-0という結果を意外に感じた人は多かったかもしれない。サントリーはなぜセットを奪うことなく敗れたのか。

 大阪Bの完成度が高く、サーブとブロックディフェンスが機能し、結果的にアタック決定率に大きな差(大阪Bは62.7%、サントリーは42.5%)がついたことが影響したが、敗因の一つは“場慣れの差”だったと、サントリーのセッター大宅真樹は語った。

「スタートで乗り切れなくてつまずいたことが大きかったと思います。バレーボールの人気がかなり出てきて、お客さんもたくさん入っているし、地上波で生中継される、そういうことはあまり気にしないようにしようと思っていたんですけど、やっぱり会場に入ると、気持ちが昂って、逆に気持ちが入りすぎて、1セット目は地に足がついていなかった。ブルテオンは代表経験者が多く、こういう会場や環境に場慣れしている感じがすごくあった。経験値の差というのは感じました」

【次ページ】 選手たちがコートで味わった“特別感”

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