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[熱狂のファンミーティング]アジアに広がる“藍フィーバー”

posted2024/10/14 09:00

 
[熱狂のファンミーティング]アジアに広がる“藍フィーバー”<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph by

Takuya Sugiyama

インスタグラムで278万人のフォロワーを持つ高橋藍の人気は、日本のみにとどまらず、アジア圏でも圧倒的だ。海外では初となるファンミーティングでは、兄の塁とともにタイのファンとの特別な時間を過ごした。

 3シーズンプレーしたイタリアを離れてサントリーサンバーズ大阪に加入し、今季はSVリーグでの活躍が期待される高橋藍。そんな彼は、9月14日から16日まで、日本から4000km以上離れた“微笑みの国”タイにいた。昨秋にも行われたジャパンバレーボールアジアツアー「エナジーカップ」への出場、そして現地でのファンミーティング開催のためである。

 一アスリートが海外でファンミーティングを実施することは異例と言えるだろう。高橋はなぜタイを始めとした東南アジアでこれほどまでに絶大な支持を受けるのか?

 海外での初のファンミーティングは、やはり開催前から大きな話題を呼んでいた。チケットは販売サイトのサーバーがダウンするほど大人気で、発売初日には即完売。この争奪戦を勝ち抜いた約300人の幸運なファンが9月16日の18時から約2時間半、至近距離で高橋に会う権利を手にしたのだった。

 開始時間が近づくにつれ、徐々に熱気を帯びる場内。グレーのスーツにサントリーのチームカラーの赤いネクタイ姿の主人公が登場すると、会場は一段と華やかさが増した。

「きゃぁぁぁぁぁ~」

 言葉にならないほど大音量の熱烈な声援。圧倒されながらも、高橋は超満員の観客席の最後方までじっくりと見渡しながら、「うれしいです!」とほほ笑む。

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