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「ヌートバー25歳と同い年は誰?大谷翔平28歳=実は年長?」「ドラ1は14人、育成出身は?」侍ジャパン(鈴木誠也含む)データで見る関係性
posted2023/03/13 17:45
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Nanae Suzuki
2023年WBCの盛り上がりはすさまじいことになっている。筆者は大阪の強化試合2試合から観戦しているが、開場数時間前からものすごい数のお客が詰めかけて、入場するまでに数十分かかる事態になっている。グッズを求めるお客も並んでいて、京セラドーム前は人で埋まっているほどだった。
指定席を買っているはずのお客が早く入ろうとするのは、大谷翔平の打撃練習を見たいからだ。たとえば東京ドームの初戦、3月11日はわずか9スイングで7本をスタンドに叩き込んでいた。その多くが特大の飛距離だった。
いろいろなパーソナルデータで侍たちを知ってみる
強化合宿から参加していたダルビッシュ有、そして大谷翔平、ラーズ・ヌートバー、吉田正尚らメジャーリーガーも加わって30人、カブスの鈴木誠也が辞退してソフトバンクの牧原大成が加わった。1次ラウンドでは源田壮亮の負傷、栗林良吏のコンディション不良もあり、選手の入れ替えも予想されるが……ベンチにユニフォームが飾られている鈴木も含めた「31人の侍」をいろいろな側面から見ていこう。
〈1.身長、体重〉
31人の平均は「180.4cm、85.3kg」。投手(大谷含む15人)では182.3cm、85.7kg。野手(16人)は178.6cm、84.9kg。BMIはトータルでは26.2。投手は25.8、野手は26.6。野手の方がやや肉付きが良い。
最長身はダルビッシュ有の196cm、最も背が低いのはソフトバンク甲斐拓也の170cm。体重は西武、山川穂高の103kgが一番重く、阪神、中野拓夢の68kgが一番軽い。
BMIも山川穂高の33.3が一番大きく、ソフトバンク、周東佑京の21.6が一番小さい。ラグビーほどではないが、野球も体型によってポジションやプレースタイルが大きく異なる。体格の違いがあるのも当然だろう。
大谷28歳、実は年長組…ヌートバーと同い年は?
〈2.年齢と生まれ月〉
今回の侍では、昭和生まれは1986(昭和61)年生まれのダルビッシュ有だけになった。「昭和は遠くなりにけり」だ。
最年少の中日・高橋宏斗は2002(平成14)年生まれ。3月1日時点での平均年齢は、26.6歳。実は28歳の大谷翔平はもう年長組になる。
投手では30歳以上はダルビッシュだけ。投手は24.9歳、野手は28.1歳。20歳の高橋宏斗、21歳のロッテ佐々木朗希、オリックス宮城大弥と若いエース級が選出されているのが今回の特色だ。野手では23歳のヤクルト村上宗隆が最年少、32歳のヤクルト中村悠平が最年長である。