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「水着で面接が当たり前です」レースクイーンの女王・近藤みやびに聞いた“レースクイーンだけで生活できる?”「高嶺の花と思っていたけど、実は…」

posted2022/10/23 17:00

 
「水着で面接が当たり前です」レースクイーンの女王・近藤みやびに聞いた“レースクイーンだけで生活できる?”「高嶺の花と思っていたけど、実は…」<Number Web> photograph by Shiro Miyake

レースクイーン・オブ・ザ・イヤーに2度輝き、8年にわたってレースクイーンを続けてきた近藤みやびさん。その活動内容について聞くと…

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齋藤裕(NumberWeb編集部)

齋藤裕(NumberWeb編集部)Yu Saitou

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Shiro Miyake

 サーキットに詰めかけた多くのカメラマンを前に、さまざまなポーズで応じるレースクイーンの姿。週末の国内のサーキットでは当たり前のようにある光景だが、海外に目を向けると、2018年にF1では「明らかに現代の社会規範にそぐわない」という理由で「グリッドガール」が廃止に。華やかな衣装でサーキットに立つ女性は今や当たり前の存在ではなくなっている。

 そもそも、レースクイーンとはどのような存在なのだろうか。2021-2022シーズンに2度目のレースクイーン・オブ・ザ・イヤーを獲得した近藤みやびさんに「レースクイーンになるまで」と「なってから感じたこと」について話を聞いた。全2回のうち第1回/後編は#2

パチスロがきっかけ

――レースクイーンを目指したきっかけを教えてください。

近藤みやび(以下、近藤) もともと全然モータースポーツとかに興味はなくて、21歳の時に、あるレースクイーンと出会ったのがきっかけでした。当時、ブライダルの専門学校に通いながら、地元・所沢のパチンコ屋でバイトをしていて、業務の中で、「パチスロラブ嬢」という台を見ている時に「誰だ、このカワイイ人は!」と目が釘付けになりました。調べてみるとその人が水谷望愛さんという方で、レースクイーンをやっているということを知って、「私もなりたい!」となったのがきっかけでした。

――なりたいと言ってなれるものなんでしょうか?

近藤 それがタイミング的にめちゃくちゃギリギリで。レースクイーンが所属するチームはシーズンが4月頃から始まるので、12月から3月くらいまでがオーディションの期間なんです。なりたいと思ったのが冬の2、3月くらいで、とりあえず片っ端から応募して、最初のチーム(SUPER GTのTEAM MACH「マッハ車検ギャル」)に決まりました。

服装は水着で受けるのが当たり前

――オーディションというのは何をするんですか?

近藤 書類選考があり、面接をするという流れになります。ポーズを取ったり、ウォーキングをしたり。チームによっては歌ったり、踊ったり。服装は水着で受けるのが当たり前で、自前で準備しています。

――水着で質疑応答があるんですか?

近藤 はい、「なんでレースクイーンになろうと思ったか?」とか「うちのチームを志望した理由は?」とかを聞かれたりします。体のラインやプロポーションも見るので、基本水着でオーディションというのが多いと思います。個別であったり集団面接だったり、面接官も男性、女性、その比率や人数もチームによってさまざまですね。

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