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“レースクイーン不要論”にレースクイーンの女王はどう答える? 「私たちをなくしたら、日本のモータースポーツはもう“終わり”です」
posted2022/10/23 17:01
text by
齋藤裕Yu Saito
photograph by
Shiro Miyake
そんな中、なぜ日本では彼女たちは存在し続けているのだろうか? 2015年からレースクイーンの活動を開始し、「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」を2度獲得してきた“女王”近藤みやびさんに「レースクイーンの仕事」と「世界的な“廃止”の流れをどう思うか」について話を聞いた。全2回のうち第2回/前編は#1へ
予選中、レースクイーンは何をしているのか?
――レースクイーンの仕事のスケジュールを教えてください。
近藤 イベントとかもあったりするんですが、やはりメインは土日のレースになります。前日入りするチームもあるのですが、私の今のチームは基本当日入りで、だいたい土曜日の朝イチで家を出て、飛行機か新幹線で移動します。サーキットは主要駅から車で1時間近く離れていることもよくあり、サーキットに着くのがだいたい10時くらいですね。すぐに着替えて、通称“ギャルオン”と呼ばれているスポンサーステージに出演します。そのステージを終えて、「ピットウォーク」というファン向けの写真対応を1時間くらいして、昼ごはんを食べます。コロナ前は昼食後に物販のお手伝いをしたりということもありました。その後に、いよいよ予選ですね。
――予選中は何をしているんですか?
近藤 自分のチームを応援しています。ガレージの邪魔にならないところでTVモニターを見ています。今はSNSなどで「Q1通りました!」とか予選の状況を実況ツイートしたり……ということをやっていますね。
――予選が終わった後は?
近藤 予選の後はだいたい、また夕方にステージがあります。10cmくらいするヒールをずっと履きながら、これまで話したようなスケジュールをこなしているんです。今はコロナ対応で接触を控えるために車で移動していたりしますが、昔は徒歩移動で、もっと大変でした。
日曜も朝早く、土曜は夜9時には寝ます
――ホテルに戻るとすぐ寝る感じですか?
近藤 もう体力の限界で、テレビもつけずさっさと寝ています。夜ご飯もコンビニ弁当とかでさくっと済ませています。地元の所沢を朝5時に出て……という感じなので、もう夜9時くらいには消灯です。2日目はもっと大変なので、「休足時間」という足の疲れを取るシートを使ったり、土曜の夜は睡眠含め体のケアにあてていますね。