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落合博満「私が世に出た試合」、東尾修「キヨ(清原和博)、苦手な投手がいたら…」初オールスター秘話〈清宮幸太郎は劇弾+きつねダンス〉
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posted2022/07/27 17:01
![落合博満「私が世に出た試合」、東尾修「キヨ(清原和博)、苦手な投手がいたら…」初オールスター秘話〈清宮幸太郎は劇弾+きつねダンス〉<Number Web> photograph by Masato Daito](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/e/1/700/img_e1c5a4628e7dc221b8eb8f6d02cbf4f465370.jpg)
オールスターゲームでの清原和博(西武)と落合博満(中日)
そこで球宴初出場を果たしたのが斎藤佑樹である。超満員に膨らんだスタジアムを見て、「プロ野球選手になったんだという実感が湧きました」と感激を隠さなかった。
清宮が16歳時に語っていた「まだまだ注目されたい」
<名言3>
まだまだ注目されたい。この期待に結果で応えていかないと注目度も下がってしまうと思うので、やるからにはいちばんを目指します。
(清宮幸太郎/Number885号 2015年9月3日発売)
◇解説◇
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一振りで話題とMVP、賞金300万円を持って行ってしまった……。
佐々木朗希や松川虎生ら話題の初出場選手が数多い2022年オールスター。第1戦の主役は、清宮幸太郎だった。プラスワン投票で選出された23歳は、2−2の9回2死走者なしの場面で、森下暢仁の投じた154kmストレートを逆方向の左中間へと運び、1986年の吉村禎章以来となる球宴史上7人目のサヨナラ本塁打で試合に決着をつけると、山川穂高にピコピコハンマーでたたかれるなど手荒い祝福を受けた。
冒頭の言葉は、甲子園での大活躍で一躍人気者となった頃の発言である。当時の清宮フィーバーは信じられないほどの過熱ぶり。普通の16歳ならプレッシャーで潰れたり、舞い上がって自滅するものだが、清宮はこう語り、注目されることを自らの力に変えていた。
プロ入り後は1年目から3年連続で7本塁打を放ったものの、低い打率や守備走塁での課題もあって、2021年は一軍未出場に終わった。同学年の村上宗隆が覚醒する中で比較されがちだった中で、今季はBIGBOSS新庄剛志監督の下で出場機会を得て、自身初の2ケタ本塁打をマークした。
なお清宮はサヨナラ本塁打以外にも、ホームランダービーでは柳田悠岐の打撃投手を務めた。さらにイニング間では話題の「きつねダンス」を各球団チアが踊る中、照れくさそうに?きつね耳をつけてダンスするなど、ファンサービスへの意識は高い。
スポーツには「持っている選手」「お祭り男」という表現があるが……やはり清宮はそういう星の下に生まれた選手なのかもしれない。
東尾が清原に「ニコニコ挨拶してこい」と言ったワケ
<名言4>
キヨ、いいか。苦手なピッチャーがいたらニコニコして挨拶してこい。
(東尾修/Number1005号 2020年6月18日発売)
◇解説◇
19歳の清原和博は、人を惹きつける不思議な魅力を持つ青年だった。甲子園やドラフト会議を経たことで、何も成し遂げていない若者のことを誰もが「清原」だと知っていた。