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落合博満「私が世に出た試合」、東尾修「キヨ(清原和博)、苦手な投手がいたら…」初オールスター秘話〈清宮幸太郎は劇弾+きつねダンス〉
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byMasato Daito
posted2022/07/27 17:01
オールスターゲームでの清原和博(西武)と落合博満(中日)
それゆえ昭和の球界では――激しい競争に打ち勝ってポジションを掴んできた中堅やベテランたちが名前先行の新参者を疎んじていたのは言うまでもなかった。だが、驚くべきことに強者たちはこぞって清原の活躍を喜んだ。
意のままに行動してポカをやらかすくせに、叱った側があっけにとられるほど反省する。そんな素直な青年に皆、虜になっていった。
“挨拶回り”をこなした清原は……
東尾もまた清原に多くのアドバイスを送っている。清原にとって自身初のオールスター戦を控えた時、親分格から言われた通りに“挨拶回り”をこなした清原は、後半戦以降、苦手としてきた投手から面白いように安打を重ねた。
周囲の助言を受け入れ、スポンジのように吸収した青年は、球界を代表するスターへと成長していくのだった。
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